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介護老人保健施設 ラ・フォーレ天童  第19回 文化祭

平成27年11月14日(土) 10:00〜15:00

今年で19回目を迎える、ラ・フォーレ天童の四大行事の1つ、文化祭。

あいにくの雨模様で、足元の悪い中ではありましたが、累計で150名を超える方々に足を運んでいただき、大いに盛り上がりました!誠に有難うございました!!

今年の文化祭がどういうものになったか、ほんの少し(?)ばかりではありますが、当日の模様をお送りします。どうぞ楽しみながら、がんばってお読み下さいませ♪

○1年間の集大成 〜ご利用者さまの作品集〜

文化祭では、手づくりの作品を作ってもらったり、施設内に展示した作品を鑑賞してもらったり、利用者さまにたくさんの芸術に触れていただく機会となっています。

ラ・フォーレ天童では例年多くの芸術家を輩出しており、今年の文化祭もご利用者さまが凌ぎを削るように作品を量産して下さいました。

その1年間の集大成ともいえる作品の数々を、館内のあちこちに設置した作品コーナーに展示しておりましたが、全ての作品をご覧いただけたでしょうか?

「見逃したぁ〜!」「え、そんな作品もあったの?」という方のため、いくつかここでご紹介いたしましょう〜(・`ー^)


今回の手作り作品の中で、特に多かったのは絵の作品です。

繊細な鉛筆画や彩り豊かな水彩画、カラフルな切り絵など―――療養棟の廊下の壁に展示いたしましたが、そこはまるで画廊のよう・・・。


まずは、絵を描くのが好きなご利用者さまのT画伯。暇さえあればお部屋のベッドで、広場のテーブルで、真剣な面持ちで絵を描かれていました。

 

こちらはT画伯の作品展。1つ1つの絵に額も用意し、周囲は折り紙などで秋らしい飾り付けに。

 

女性ならではの優しく細かいタッチで、カボチャや栗などはリアリティもあり、とっても美味しそうな絵の作品でした。

お次はM画伯の作品集。こちらのご利用者さまも、創作意欲がとても強い的な方で、次々とインスピレーションが湧き、たくさんの作品が出来上がりました。

来年は申年ということで、「猿」を題目に絵を描かれていらっしゃいましたが・・・中にはパンダだったり、キツネだったり、猿のようでゴリラだったり・・・?と、フリーダムな作品集となっておりました(笑)


さらにM画伯がコツコツと準備されていたのは・・・紙芝居の超!超!超大作!

M画伯の幼少期を物語にされたそうで、ご自身も登場されますが・・・主人公は、子猫のチロ(白)です。

題名は「子猫の行動を観察して 捨てられた子猫」。

捨て猫のチロが飼い主を探し求め辿り着いた小屋で、一匹のお母さんヤギと出会う物語。孤独や寂しさを感じていた子猫、母性愛で包み込むヤギなどが描かれ、動物の表情や感情をつぶさに観察したことを書き記されたそうです。

猫と山羊という異なる種の動物達ですが、人間と同様に動物にも寂しい、愛おしいという感情があり、子猫も母ヤギも"家族"としてお互いを尊重し合っているということが、絵からも文章からも伝わって来る作品でした(◎´∪`◎)


そして絵の次に多かった作品は、編み物。

男性陣は絵の作品が多くを占めていましたが、女性陣はやはり、編み物がお得意の方々が多くいらっしゃいました。

お部屋や療養棟の広場、さらには窓口の事務室内でも編み物をされるご利用者さまが続出!毛糸の調達をご家族さまにもご協力いただきながら、たくさんの作品を仕上げていただきました。

余りにも編み物人口が増加したため、今年に入ってラ・フォーレ天童には、新しい部署が登場。その名も、「ラ・フォーレ天童 事務部 リハビリ課 編み物係」です。

おたっしゃブログの記事にもご紹介しました。(おたっしゃブログ H27年2月15日掲載:http://lafore10do.blog.fc2.com/blog-entry-166.html


「リハビリ課 編み物係」に所属されているのは、全員ご利用者さま。会社の部署名のように命名したのは、皆さま「編み物=お仕事」と認識されていらっしゃったからです。


特に毎日"出勤"されていた、K社員のお仕事振りは目を見張るものがありました。

K社員は昔から編み物がお好きで、お家にたくさんの毛糸があったそうで、ご主人が持って来て下さいました。おしゃべり大好きな方ですが、編み始めると集中。毎日毎日、丸いコースターを編み、いつの間にか数え切れない位の枚数に!

コースターに使ったり、重ね合わせてブローチにしてみたり、それでもまだまだ量産され続け、たくさん余っちゃって・・・どうしよぉ〜!?

そこで職員は「全部を繋げてみたら、カバーっぽくなるかな?」と考え、1つ1つをくさり編みで繋いでいきました。

毎日、ひたすら"丸"を編み続けるK社員→

色も形も大きさも、ほとんどバラバラの丸。でも、全部を繋ぎ合せたら・・・意外にも、すてきな作品になり、とっても大きなマルチカバーに大変身!

これからの時期、ベッドカバーに使えば暖かい!

ご主人にも完成品を見ていただき、大変喜んでいただきました〜ε=( ̄ε ̄;A))


こちらは、T社員の作品。

K社員はコースター位の大きさをいくつも編んでいらっしゃいましたが、T社員は目を増やして袋状に編んでいくのがお得意でした。そのため、かわいいカバン類をいっぱい作っていただきました。

事務室にはT社員と同じ苗字の職員がおり、その職員が作品の仕上げをして完成!

文化祭の前から展示していた作品も多く、多くの方の目に触れ、手に触れ、感想をいただき、作成されたご利用者さまも大変喜んで下さいました。

 

日々芸術センスを磨き、新しい作品作りに没頭されているご利用者さま。

早くも来年の文化祭に向けて、すでに準備が始まっています!早い!

来年の文化祭では、どんな作品がお目見えするでしょうか・・・楽しみですね^∇^


○未知との遭遇 〜クラゲ来訪〜

ラ・フォーレ天童には、常時「ロウケン」という犬がおります。

ご利用者さまのお話相手やお散歩に同行したり、子供達を背に乗せたり、ラ・フォーレの皆に愛されているワンちゃんです

その他にも、納涼祭の頃には鈴虫が遊びに来てくれます。たまに、ノラ猫ちゃんも。

今回、文化祭に遊びに来てくれたのは・・・クラゲちゃんです!

鶴岡市の加茂水族館さまから、文化祭に合わせて水クラゲをお借りして来たのです。

 

クラゲちゃんがやって来たのは12日(木)のこと。

往復2時間の旅を経て、ラ・フォーレ天童に遊びに来てくれました〜

さて、このクラゲちゃん達、どうやって鶴岡から天童までやって来たかと言いますと。

 

水槽は単品で運搬。

水クラゲ×5匹はなんと、バケツ&ビニール袋に入ってやって来ました!

水族館から道具一式をお借りして来ましたが、その中に入っていたのは

・・・普通の、料理用のお玉。

専用の水槽のままだと、背景に馴染み過ぎてしまうかな?

ということで、LEDライトをくっつけてクラゲちゃんをライトアップ!水族館のポスターを使ってデコレーション!

本場には及びませんが、ラ・フォーレ天童バージョン、クラネタリウムの完成です〜

ご利用者さまも、ご家族さまも、子供さん達もみ〜んな興味津々!

「クラネタリウム初体験!」という方がとても多くて、初めて見るクラゲに癒される人々が続出でした〜(*´∇`*)


「時間を忘れて眺めていたい・・・」「加茂水族館にも行ってみたくなった」と、クラゲちゃんは大変ご好評。宣伝効果、抜群ですわぁ〜(*´ノ∀`)オホホホ

加茂水族館さま、ご協力いただきありがとうございました!


○行列のできるお店 〜模擬店&バザー〜

さて、文化祭のメインというと、パッと思いつくのは何でしょうか?

模擬店?バザー?演芸会?スタンプラリー?人によって、思いつくのは様々のようですが・・・毎年、皆さまがお目当てのものはわかっていますよ。

何と言っても、模擬店とバザーは毎回のように行列ができますから!


模擬店はお馴染み、もみじ広場にて11時から開店。

開店前から美味しそうな香りが漂い、否が応でも購買意欲を刺激して・・・

温泉卵、山菜ごはん、コロッケ、おはぎ、焼売、飲み物各種・・・と。昨年の"開店直後完売続出騒ぎ"を受け、今年は数を増やして販売いたしました!

皆さまの昼食、おやつ、夕食として、模擬店のメニューが食卓に並んだのでしょうか!?

 

「肉じゃがコロッケ3個と、カボチャ味が2個・・・いや、3個ちょうだい!」

「揚げあがるまでお待ちを〜!!」

全ての商品コーナーに行列ができ、売り子も買い手もテンヤワンヤだったようです。

そして今年も、売り子の中には怪しい影が・・・|´_ゝ`)ノ

実は去年の模擬店にも近寄りがたい売り子がおりましたが、皆さまの記憶から抹消されていなければ・・・覚えていらっしゃるでしょうか?

今年も飽き足らず(笑)、強烈な印象の売り子に変身して模擬店に登場。

ウケが良いのか悪いのか、って?

お客さま方は、売り物にしか興味がありませーん!(´□`)そんな・・・っ


開店30分程、怒涛のような行列も捌けてきたかな・・・と 一息ついた頃には、完売した品々も続出でした。お買い上げ、ありがとうございました!


場所は変わって、温泉棟のバザーでも行列ができておりました。

 

お野菜や自家製のお漬物をはじめとした食品類、タオルや洗剤などの生活雑貨、お洒落な衣類や手作りの小物類など、今年もたくさんの品々を皆さまからご協力いただき、販売することができました。

今年のバザーには、天童市立のぞみ学園のきらり・ひかりルームさまにもご協力いただきました。

商品コーナーを設け、施設紹介や活動内容のパネル掲示も行いました。手作りのキーホルダーやかわいいロウソクなどの小物類がとってもたくさん!細工も細かくて、種類もたくさんあり、「これもいいなぁ・・・こっちもいいなぁ」と迷ってしまいました。


↓おまけ↓

今年も掘り出し物がちらほらありましたが、その中でも一番は、特大クマのぬいぐるみ!

ゲットしたのは・・・
輝かんばかりの笑顔のご利用者さま。
ご自分用?まっさか〜!
ひ孫ちゃんにです!

 

バザーにご協力いただきました皆さま、お買い上げいただいた皆さま、ありがとうございました!


○ココロとカラダを見直す機会に 〜健康相談&介護用品展示〜

文化祭では例年、芸術に触れる機会の他にも、ご自身の健康や生活について"気づき"の機会にしていただくためのコーナーも用意しています。


1つは、ラ・フォーレ天童に併設する老人訪問看護ステーションが設けるコーナー。

在宅ケアのスペシャリストとも言える、訪問看護師による健康相談です。


身長や体重などの身体計測のほか、血圧や体脂肪などもチェックでき、気になる日常生活についてのアドバイスや、介護の相談・指導にも親身に対応します。

 

訪問看護師達がオススメする豊富な種類のサンプルも提供し、大変ご好評いただきました。


同じく併設する在宅支援センターでは、(株)多田木工製作所さま、(株)フロンティアさま、2つの事業所にご協力いただき、介護用品・福祉用具の展示コーナーを設けました。


介護用品や福祉用具というと、通常はケアマネさんを通じて利用する方が多いかと。

その場合、たくさん種類のある中で「これだ!」というものに運よく巡り合える機会というのは、中々ありませんよね。

今回は、靴や杖、歩行器などの様々な種類の用品・用具が多数揃えられ、1つずつ、ゆ〜っくり、じ〜っくりと吟味しながらお試しができたそうで、ご利用者さまにもご来場の方にもとてもご好評でした。

多田木工製作所さま、フロンティアさま、ご協力いただきありがとうございました!


○一人ひとりに寄り添って 〜ボランティア〜

いざ文化祭が開催すると、入所者約100名、通所者約40名、そのほとんどの方々が一斉に施設内をぐるぐると動かれます。

例えご利用者さま同士まとまって行動しても、お一人おひとりの行動を見守るのはとても大変なのが実態です・・・。

そこに現れる救世主の存在が、学生ボランティアの皆さま!


今回の文化祭のボランティアに参加して下さったのは、天童高等学校の生徒さん、羽陽学園短期大学の学生さん、山形医療技術専門学校の学生さん、以上の3校の皆さまです。

ご利用者さまと一緒に館内の作品を見て回ったり、スタンプラリーに参加して貰ったり、ご利用者さまお一人おひとりが文化祭を楽しめるよう、職員も驚くほどに目配り気配り、思いやりに溢れる寄り添い方をして下さいました。

 

療養棟では、「ご利用者さまにもオシャレをしてもらいましょう!」ということで、お化粧やマニキュアの体験なども実施。

まずは白粉や口紅、頬紅などでメイクアップ♪日頃温泉に浸かっているお蔭でしょうか、乾燥知らずのお肌にお化粧のノリも抜群!

仕上げに、お好みの色を選んで、ボランティアの学生さんに塗ってもらいました。

「何色で塗りますか?」 「ピンクがいんねべか」

「この青、キラキラした」 「ラメ入りですね、かわいい〜」

女子トークで盛り上がりましたね〜♪o(^ヮ^)o


天童高等学校の生徒さん、羽陽学園短期大学の学生さん、山形医療技術専門学校の学生さん、ボランティアに参加して下さり、ありがとうございました!


○参加型のお祭り 〜スタンプラリー&演芸会〜

ラ・フォーレ天童の四大行事の中で、文化祭だけはある意味、特別なイベントです。

施設の建物全体を使ってあちこちにコーナーを設けるため、隅から隅まで、回れば回った分だけ、様々な出会いや発見が楽しめます。


特にご利用者さまとお子様達を対象にしたスタンプラリーでは、ミッションをクリアするために館内をぐるっと一回りすることが必須条件です!

それでは・・・いざ、ラ・フォーレ天童冒険の旅へ〜(≧v≦)ノ

去年までは療養棟や受付でスタンプラリー用のカードをお配りしていましたが、今年からはそのカードを見つけ出すことがミッションになりました!ヒントは・・・柿!

館内に散らばった柿のカードを探しましょう!

柿は全部で100個以上。

無事に見つけられたかなぁ〜?


館内のどこかの壁に大きなリンゴの木が生えて、美味しそうな実が生りました。今が正に収穫時です!ヒントは・・・療養棟!壁を伝って探して行けば見つかりますよ♪

無事に見つけられたら、収穫収穫〜


スタンプラリーのお題としてお馴染みとなりました、我らが看護長。

他のミッションとは違い、館内を縦横無尽に動き回っている上、普段のユニフォームとは打って変わってかな〜り特殊な変装をしているため、見つけるのは至難の業。

運良く見つけられるかな!?

今年は、巫女さんに変身しておりました〜

ようやく見つけられて「ホッ・・・、だけんど、おかしな恰好しったなぁ〜」


ミッションをクリアした人には、クジ引きに挑戦する権利が!豪華賞品等揃っており、ハズレはありません!必ず、なにかが当たりますo(^v^)o (o^v^o)


文化祭、満喫していますか?お昼ご飯を挟んで、ご夫婦でゆっくり過ごされている所を、カメラマンが発見!激写〜!

笑顔がステキ(^w^)

仲睦まじいご夫婦が多く、ほのぼのしますね〜


そして、文化祭のメインイベント!

演芸会はなんと、ラ・フォーレ天童をご利用されている方々による、のど自慢大会です!


こちらは花療養棟に舞台を作り、カラオケ機材をセット。ちゃんと歌詞やカラオケビデオも見られるテレビも準備しました!

まるでカラオケボックスのようですが、これはのど自慢大会!

某テレビ番組の如く、ちゃんと司会者も審査員兼鐘奏者もおります^^

 

デデデデデーデン♪デ・デーデン♪デ・デーデン♪

・・・ハッ(゚ ゚)

余りに強烈なキャラの司会者に、一瞬何の会なのか忘れかけるところでした。

まさかの施設長も一緒になって踊り出すので、皆さまには大反響。広場は爆笑の渦に。前座としては大いに盛り上がったことでしょう(笑)


気を取り直しまして、ラ・フォーレ天童が誇る歌姫(職員)が民謡をご披露いたします。

これからエントリーなさる方々の発声練習にもなりました


それでは、のど自慢大会、スタート!

男性陣の渋いハスキーな歌声。マイクも様になっています。

職員とお揃いの着物を着付けて、デュエット曲「」をご披露いただきました。
記念撮影もたくさん撮りました☆

直前までお休みモードだったご利用者さま…
しかし、大好きな「故郷の空」のイントロが流れると、アラ不思議!?ちゃんと歌ってくれました!

続きまして、青森民謡「謙良節」。
嫁入り前のふるさとを想い、
情感を込めて歌い上げます・・・(〒‐〒)

厳正な審査の上、見事歌い上げた
ご利用者さまには、鐘の合格音♪

おめでとうございます!!

ご出場いただきました皆さま、ありがとうございました!


初の試みとしてのど自慢を開催しましたが、第1回のど自慢大会は大成功!!

事前にたくさんのエントリーがあり、歌が好きな方々が大勢いらっしゃるだと改めて実感いたしました。

今回残念ながら出場を逃した方々には、来年までにボイストレーニングをしていただいて、会場をワッと沸かせるような歌声を期待しています!


○思い出たくさん、感謝、感謝、感謝です!

皆さまから多くのご協力やご支援をいただき、19回目の文化祭を盛大に開催することができました。

語り尽くせないほどの楽しいこと、面白いこと、大変だったことやハプニング!?など色々ありましたが、事故もなく無事に閉幕することができました。


多くの皆さまにバザーの品や作品等を提供していただき、事業所や学生の皆さまにはボランティアに参加していただき、ご協力有難うございました!

そしてご多忙な中、ご家族さま、地域の皆さま、多くの方々に文化祭へ足をお運びいただき、誠に有難うございました!

来年の文化祭も、どうぞお楽しみに〜!


まったね〜(o^-^)ノ

介護老人保健施設 ラ・フォーレ天童 文化祭実行委員

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